2019/12/11 19:59

Question:シュトーレンってよく見るようになったけど、食べたことない!おいしいのかな!?
Answer:お店によって、味が異なるので、自分好みのシュトーレンを探してみよう!


今日はシュトーレンについて少し書こうと思います。

1.シュトーレンってよく聞くようになったけど、何それ?
2.我らが子どものときにはそんなものなかったけど、いつの間にクリスマスの風物詩になったの?
3.シュトーレン買ってみようと思ったけど、何であんな高いの?
4.賞味期限がやけに長いけど、大丈夫?
5.おいしいシュトーレンはどこのを買えばいいの?

そんな皆さまの疑問にお答えしていきながら、最終的にはかしこのシュトーレンをお勧めするという記事です。

1.シュトーレンって何?

(参考写真:一般的なシュトーレン。かしこのシュトーレンではありません)
まず、シュトーレンとは何かというと、クリスマスを楽しみに待ちながら食べるというドイツやオランダの発酵菓子です。
ものすごく簡単に言うと、ドライフルーツとか色々入って洋酒やスパイスが効いた甘いパンのようなケーキのようなもの
です。
パン屋でも売っているし、ケーキ屋にも売っています。
調べてみたところ、日本で初めてシュトーレンを販売したのは1969年のことだそうです。
ちょうど今から50年前ですね。
千鳥屋さんという福岡のお店で作られたのが最初だそう。
千鳥屋さんのHPにとても詳しく書かれていました。
クリスマスケーキが日本で初めて売られたのが1910年だそうですから、シュトーレンは半世紀歴史が浅いです。

2.いつの間にクリスマスの風物詩に?                   
最近はスーパーなどでも見かけるようになりましたが、Googleトレンドで「シュトーレン」という言葉の検索傾向を調べてみると10年ぐらい前から冬になると検索数が増加し、年々検索数が増えていっています。
ちなみに私は2014年から東京都北区赤羽にある小さなケーキ屋「洋菓子カフェかしこ」で働いていますが、その時に初めてシュトーレンという物を知りました。
(私はケーキについてはまるで専門外の一般人です。)
なんですか?それ。
見たことあったような気もするし・・・。
普通のパウンドケーキと何が違うのかよくわかりませんでした。
周りの人も知らない人が多かったです。
でも、それ以来注意深く町を見てみると、年々少しずつ増えていって、今ではかなり一般化されたように思います。
もちろん、本場ドイツでは大昔から食べられている伝統的なお菓子です。

3.シュトーレンが高い理由

(参考写真:レーズン)
ズバリ、手間暇がかかるのと、材料があれこれ必要だからです。
作る工程について、東京都北区赤羽にある小さなケーキ屋「洋菓子カフェかしこ」の髙橋尚子シェフ(金メダリストと同姓同名)に聞いてみました!
まず、ドライフルーツをお酒をに漬けて、酵母のタネ作りをして発酵させ、マジパンを作る。
今度は生地をこねて、フルーツを入れてまぜたら、1次発酵させる。
発酵できたら、成形して2次発酵させて、やっと焼く。
焼きあがったら、バターをくぐらせたあと砂糖をまぶす。
わーお。
聞いているだけで疲れちゃう!
おうちでシュトーレン作りをしている人を逆に尊敬します。
お店だったらみんなで分担してできますが、おうちだったら一人ですもんね。
あ!でも、東京都北区赤羽にある小さなケーキ屋「洋菓子カフェかしこ」の髙橋尚子シェフ(金メダリストと同姓同名)も今年は1人で作ったそうです。
すごいですね。
材料については色々ありますが、お金をかけようと思えばどこまででもかけられますね。
小麦粉にしろ、バターにしろ、ドライフルーツにしろ、オーガニックとか国産とかこだわっていくと大変です。
逆にいえば、その店のシュトーレンはどんな材料を使っているのか、というのも値段と比較して見たいポイントです
特に普通の材料を使っているのに値段が高すぎたり、オーガニックなどこだわりがあるのに、そんなに高くなかったり。
個人的な見解ですが、超大量生産されているものは材料へのこだわりは弱いのかなと思います。

4.賞味期限が長すぎる?
シュトーレンはもともと保存食です。
砂糖をたくさん使ったり、お酒を使うことで、保存ができるものなのです。
ですので、保存料など使わなくても保存がきくんですね。
またお店で販売しているものはたいてい封がしてあって、脱酸素剤により酸素が抜かれた状態になっています。
この状態だと酸素にふれないので、かなり日持ちがします。
開けてしまうと早めに食べた方がいいですが、それでも砂糖などがふんだんに使われているのと、寒い時期の食べ物ですので、すぐ傷んでしまうということは少ないでしょう。
ただ、聞くところによると、クリスマスの前に賞味期限が切れてしまうものが売っていることもあるそう。
これじゃあ、クリスマスを楽しみにしながら食べるという本来の目的からは外れてしまいますね。

5.おいしいシュトーレンはどこに?

(写真:かしこのシュトーレン)

ここにあります。
こことは東京都北区赤羽(住所では志茂)にある小さなケーキ屋「洋菓子カフェかしこ」のことです。
「かしこ」で販売しているシュトーレンのポイントは”日本人好みの味”です。
外国のお菓子を食べた時、食べ慣れていないと甘すぎると感じたり、お酒やスパイスが強すぎたり、香料がきつかったりしますよね。
そこの点を「かしこ」は全部クリアしました。
まず、通常のシュトーレンより砂糖の量が少ないです。
見て頂くと分かりますが、周りにコーティングしている砂糖をかなり控えめにしています。
次にお酒やスパイスはほんのり感じられる程度にしています。
ドライフルーツはお酒に漬けてありますが、焼く段階でほとんどアルコールが飛んでいます。
そして、香料は一切使っていません。
香料を使うと、その匂いがまず口に広がりますから、他の素材の味を消してしまいます。
他の素材の味も消さないように素材を加えていくと、味がどんどん強くなってしまうと思いませんか?
「かしこ」では香料を使わないことにより、素材の味が生きた優しい味わいのシュトーレンになったのです。
また、生地から飛び出たドライフルーツが焼く歳に焦げないよう、生地全体をさらに何も入っていない生地で包んでから焼いているのもかしこのシュトーレンの特徴です。

今年(2019年)は2種類のシュトーレンを販売しています。
クラシックとショコラです。
お店では今年から新登場したショコラが人気です。
どちらも添加物は不使用です。マーガリンなどトランス脂肪酸を含む材料も使っていません。
酵母は白神こだま酵母、チョコチップやレーズンはオーガニックのものを使用していて、小麦粉は国産。
バターはよつ葉乳業のもの。
なかなか素材にこだわっています!



数量限定です。

こんなに長い文章を最後まで読んで下さった方、ありがとうございます。
これから、専門的なことなどをできるだけ分かりやすくお伝えできるコラムを書いていきたいと思っています。
なお、本文中に出てくる意見や感想はあくまで個人のものですので、参考程度にしてください!